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【蛙の遠めがね】石井英夫 気高き戦場の慰安婦たち (1/2ページ)
このニュースのトピックス:慰安婦問題
いわゆる「従軍慰安婦」問題で、こんどはヨーロッパが騒ごうとしているらしい。日本政府への謝罪要求決議は、この7月の米下院採決を皮切りに、11月はオランダ、カナダ両下院と続いた。そしていま欧州議会も謝罪要求の動きが活発になっているようだ。
やれやれ。こうした反日的な政治運動は、一切これを無視するのが最良の対応だという見方がある。たぶんそうだろう。
しかしこんな時だから、日本人のなかには慰安婦をこういう目で見ていたものもいたということを知ってもらいたい。こんな時だからこそ、こういう視点を持つ兵士もいたという事実を知らせてやりたいと思う。
その視点とは、「戦場慰安婦は気高い存在だった。兵隊はこの女性たちのおかげで人間性が浄化された」という底辺の兵士だった作家・伊藤桂一氏の証言である。近刊『若き世代に語る日中戦争』(文春新書)で、伊藤さんはそう語っている。
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伊藤さんは三重県生まれのことし90歳。日中戦争で中国大陸を転戦し、昭和36年『蛍の河』で直木賞を受賞した。戦争を舞台にした『静かなノモンハン』や『雲と植物の世界』など多くの戦記文学を書いている。本書は「日本はダメなくにではないことを、若者たちに伝えたい」という一心で、戦後生まれの女性ジャーナリスト・野田明美さんを聞き手に、日中戦争の実相を語ったものだった。