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ダライ・ラマ会見詳報

2007.11.19 19:21
このニュースのトピックス宗教
ダライ・ラマ14世ダライ・ラマ14世

 ダライ・ラマ14世との会見要旨は次の通り。

 【後継者問題】私は20年も前から自身の後継者問題について考えてきた。チベットの民衆がダライ・ラマ制度の存続を望むならば、そのなかの1つの可能性として、私が側近らと検討してきたのが、私が存命の間に、次のダライ・ラマを選出するということだ。(1)チベット仏教の高僧から民主的に選出する(2)自身が後継者を指名する−などの方法が検討されている。

 中国が私の没後、後継者を選出したとしても、チベットの民衆は支持しないだろう。それは、チベット民衆の心が入っていないからだ。

 【自身の引退問題】ダライ・ラマという宗教的な立場は変わることができない。つまり、宗教的にはダライ・ラマは引退できないということだ。ただ、私が1959年3月にインドに逃亡し、難民の立場になってからは、それ以前に比べて、いくつかの変化が生じてきた。つまり、徐々に民主化を進めてきたつもりだ。政治的な引退もそれであり、2001年に亡命政権で「首席大臣制度」を採用して、現在のサムドン・リンポチェ首席大臣を選出した。任期は1期5年で、2期10年まで在任が可能だ。私は亡命政権の最高顧問的立場であり、政治的な決定は私の手から離れている。

 【中国との交渉】交渉が始まった当初の1980年代初め、われわれはいくつかの希望を見いだしていた。当時の最高実力者のトウ小平氏や胡耀邦・中国共産党総書記とは極めて開放的に、自由に討議できた。しかし、その後、中国内の民主化運動を経て89年にラサなどに戒厳令が敷かれるなど、事態は悪化している。ここ数年は緩和してきたが、いまは極めて緊迫している。

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