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砂漠化で莫高窟遺跡損壊も
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中国甘粛省の敦煌市郊外にあるシルクロードの代表的な遺跡、莫高窟(ばっこうくつ)などが周辺の砂漠化に伴い損壊の危機にさらされているとして、同省はこのほど、約19億元(約300億円)をかけて本格的な保護対策に取り組む計画を打ち出した。新華社などが9日までに伝えた。
人口の増加や耕地の拡大で敦煌を流れる河川に多くのダムが建設されたほか、地下水の過剰なくみ上げで水不足となり、莫高窟周辺の砂漠が年々拡大。三日月形の泉として知られる景勝地の月牙泉も水位が下がり、人工的に景観を保っている状況という。
計画では、節水型のかんがい設備導入や耕地の縮小、ポンプ式井戸の使用禁止、一部住民の移転など20項目の保護プロジェクトを実施。2010年までの予定で、敦煌周辺の自然環境悪化に歯止めをかけたい考えだ。
莫高窟は4世紀から14世紀ごろにかけて造営された石窟群。2000以上の仏像や総面積約4万5000平方メートルに上る壁画が残され、国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界文化遺産にも登録されているが、地元の研究者は「保護対策を講じなければ砂漠から飛んでくる砂で損壊し、将来は砂に埋もれてしまいかねない」と警告している。(共同)