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政治色持った台湾の聖火リレーがゴール

2007.11.3 18:14
このニュースのトピックス台湾

 【台北=長谷川周人】「台湾」名義での国連加盟を求める民意を世界に示そうと、先月24日にスタートした「聖火リレー」が3日、帰着点の台北市内の総統府前にゴールした。最終走者を務めた陳水扁総統は、国際社会で孤立感を深める台湾人意識をあおり、国連加盟問題を新たな求心力として、来年3月の総統選に向けて政権浮揚を図ろうと躍起だ。

 11日間をかけ台湾全島を1周した当局主催のリレーには延べ10万人以上が参加。民進党政権は9月下旬、中国が主張する「一つの中国」の政治宣伝に利用されるとし、来年8月に開かれる北京五輪の聖火リレーの台湾通過を拒否。これに代わり、独自のリレーを国連加盟問題に絡め実施し「台湾と中国は別の国」との主張を内外にアピールする狙いがあった。

 これに対抗して最大野党の中国国民党も、自転車を使った全島リレーを政権と並行して行い、実質的な選挙キャンペーンを展開。外省系(中国大陸籍)の馬英九・総統候補は、「弾力性」のある中国との関係構築による「台湾」の再建を訴えて台湾人意識にすり寄り、中間層の票の掘り起こしを目指した。

 国連加盟問題をめぐり両党は、その是非を問う住民投票を総統選と同時実施しようと、それぞれ別個の準備を進めている。だが、民進党は「台湾」名の新規加盟を、国民党は「中華民国」名の国連復帰と主張の隔たりは大きく、激しさを増す両党の論戦は、世論の分裂を内外にさらす結果をも招いている。

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