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文化か非文明か 北京のストリートミュージシャン (2/2ページ)
このニュースのトピックス:中国
統計はないが、北京だけでなく、中国の都市部でストリートミュージシャンの若者が増えている。背景には若者の就職難などもあるが、なにより自己表現欲の高まりがある。その証拠に小偉も含め多くのストリートミュージシャンがインターネットに自分のブログを開設。ネットを通じて、自分を表現する喜びを知った。応援してくれる人の存在に力づけられる。
しかし、こういった地下鉄歌手も、五輪を控え、街の“浄化”を急ピッチで進める北京市当局にとっては、物ごいや“売芸”と同じ、都市の恥部、非文明行為とうつる。北京市地下鉄公司は7月9日から地下鉄内での“非文明行為”を禁止、当局に捕まれば罰金、拘留の対象になる。小偉らも拘留経験がある。「城管(都市管理当局)の取り締まりがきつくなっている。五輪は僕らにとっては厳しい試練」
小偉のような“流浪歌手”を、非文明行為ではなく「都市文化の一種」と擁護する声は少なくない。昨年夏、上海の人気地下鉄歌手・甘林が当局に拘留されたとき、インターネット上で都市の“流浪芸人”の是非が論争になり、「大道芸は都市の風景」(復旦大学社会学部の胡守鈞教授)といった専門家の意見もメディアで紹介された。だから、五輪に向けた“都市浄化”キャンペーンが北京の文明化に役立つのか、それとも新しい都市文化の芽生えを抑圧することになるのか、少なからぬ北京っ子は少し疑いの視線を向けている。(北京 福島香織、写真も)
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