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【記者ブログ】民以何食為天 食の安全学(4) 福島香織 (5/5ページ)
■つぎにニセ醤油。2004年に国民に衝撃を与えた毛髪を原材料とした毛髪醤油について。“体毛が逆立つほどぞっとする「毛髪醤油」”(CCTV毎週質量報告)と当時報道されたため、この人工毛髪醤油会社(湖北省荊州)はつぶれたはずだが、今もって、髪の毛醤油が市場にでまわっているという噂はたえない。
http://news.sina.com.cn/c/2004-01-05/11281509365s.shtml
http://hi.people.com.cn/2007/04/13/302660.html
■毛髪醤油とは、人の毛髪を原料にしたアミノ酸液を原料としている。CCTVの番組では、ゴミや使用済みコンドームまでまじる毛髪をあらわずに、そのまま粉末機にいれ、それを酸で分解してアミノ酸液にかえ、それを過熱しつつ、工業用窒素ナトリウムを加え、その後塩酸を加えて中和、それを煮詰めて紅砂糖、工業ソーセージ用塩、カラメル着色料、香料を加え味付けしていた。
■中国では100%大豆、小麦とか穀物原料の醤油だけでなく、アミノ酸液添加醤油もみとめられ、安い醤油の成分表などをみると、アミノ酸液とか書いている。だが、そのアミノ酸液の正体が、人の毛髪とは、この番組が報道されるまでほとんどの人が知らなかった。ちなみに、政府は毛髪を食品に使うことは禁止している、というか普通、毛髪を食品にしようなんて、そんなこと考えつかないよ。
■学者らはこの毛髪醤油が、不衛生なだけでなく、重金属汚染の可能性も指摘、発ガン性があるという見方を示す人もいる。
■こうやってみてみると、中国はITなど核心技術は欧米におくれをとり、アニメやゲーム・コンテンツなどソフト力は日本におとるが、ニセモノをつくる技術、発想は世界で最もたけていることはまちがいない。それはそれですごいことかもしれない。もし、もっと衛生的に安全基準をみたして人工鶏卵や人工フカヒレ、人工ハチミツ、人工醤油をつくったなら、きっと、きたる全地球的食料危機のときに、人々を飢餓から救うことになるやもしれない?
■いや、むしろ、その労力を、より効率のよい農業や畜産業システムの確立や、食料資源の節約、環境保護に注いだ方がいいか。
中国人って、がんばる方向性が間違っている気がする。
<2007/04/24 15:57>
▼「福島香織」の記者ブログ<北京趣聞博客 (ぺきんこねたぶろぐ)> http://fukushimak.iza.ne.jp/blog/