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【記者ブログ】民以何食為天 食の安全学(4) 福島香織 (1/5ページ)
■北京のスーパーで卵を買い、冷蔵庫においておくと意外にもつ。最初1カ月以上たっても、大丈夫だったので、びっくりした。最近の卵は長持ちだなあ、便利だなあ、とたべてしまった。そう思って、油断していると気がついたら、半年以上前の卵が冷蔵に残っていた。さすがに半年たっていたら無理だろう、と思って割ってみると、なんと卵はくさっておらず新鮮なそのもの。うわあ、中国の卵ってミラクル。と思ったが、さすがに気味悪くて捨ててしまった。どうせ、飼料に防腐剤を山ほど入れているのだろう、と。
だが、あとになって衝撃の事実を知る。防腐剤卵どころか、卵にも完璧なニセモノがある。しかも食べると、アホになる!あれがニセ卵だったのかはわからない。だが、中国にあるニセモノは、なにもビトンやシャネルのブランド品やDVDばかりではないのだった、生鮮食品を含む食品にも、びっくりするような精巧なニセモノがある。今回は、そんな、まさか…、と思うような、ニセモノ食品を紹介する。
似て非なる卵、ハチミツ、フカヒレ…ニセモノ王国の面目躍如?
■今年1月17日、北京郊外の通州で工商当局による人工鶏卵一斉摘発ローラー作戦が行われた。おそらく消費者から通報があったのだろう。このとき、さいわい人工鶏卵は発見されなかったようだが、この数年の間、北京、天津、珠海などの都市部で、人工鶏卵が発見されているというので、五輪をひかえ食品安全に敏感になっている北京当局はぴりぴりしているのだ。
■人工鶏卵とは?卵と似て非なる人工の卵。殻は炭酸カルシウムと石こうででき、中味は、樹脂、デンプン、凝固剤、色素、みょうばん、海藻酸ナトリウム、ゼラチン、食用塩化カルシウム加水などでできているとか。
■作り方は海藻酸ナトリウムを温水にまぜ、タンパク質状にしたものにゼラチンをくわえ、安息酸ナトリウム、みょうばんを加える。これが白身。黄身はこれに、レモン黄色素に塩化カルシウムを加え、型にいれて形をつくる。内側のまくはパラフィン、石こう粉、炭酸カルシウムなどでつくる。
■毎日料理をつくっている人なら、ともかく、私のような料理に縁遠い人間は、まず気づかずに食べてしまうくらい、精巧にできているそうだ。実際、なんかへんなまずい卵たべたような記憶が。だが、ここまでくれば芸術だね、なんて感心している場合ではない!この卵だと栄養価ゼロなうえ、最近の研究では、これを長期間たべると、大脳の記憶力が衰退し、痴呆を招く、と商工当局は警告しているのだ。