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【記者ブログ】民以何食為天 食の安全学(1) 福島香織 (5/5ページ)

2007.10.2 17:43
このニュースのトピックスなんでもNo.1

■地方の農民が、都市に出稼ぎに出てきて現金収入を得るようになると、こんなとんちんかんな「ぜいたく」をするようになる。昔貧しかった記憶がある人ほど、同じ感覚で、子供に高価なスッポンやらウナギを食べさせたがるのだろう。こういう例を身近にきくと、食べもののせいで成長や身体の機能に障害をもつ子供が増えている話に、ウソはないと思う。

■さて、このホルモン剤汚染食品は、単に早熟症の問題だけにとどまらない。

■2004年暮れ、中国の新型肺炎対策で活躍した良心的な医師で知られる鍾南山・全人代代表が広州市全人代(地方議会)の討論の席上でこう警告した。「食品安全問題は日ごとに深刻になっており、50年後広東の大多数の人間は、生殖能力を失うだろう」。

■鍾医師がいうには「大腸癌、子宮頚癌、卵巣癌の発生率が急増中だ。これは食品に残留する農薬、添加物、防腐剤、成長促進剤などの過剰使用と大いに関係がある」

■「近年食品問題が突出してくるにつれ、男性の精子濃度は40年前、5000万から1億が通常だったのが、今は3000万がふつうになっている。今対策をとらねば、50年後、広東では多くの人が子供を産めなくなる」

■女性ホルモンは、避妊だとか更年期障害の治療に処方されることがあるが、これが女性生殖器系のがんの発生率と因果関係があることはかねてから指摘されている。成人が、何らかの目的で、その副作用もきちんと理解して医師の処方に従って服用するならまだしも、そんなホルモン剤入り食品を食べ続けている子供たちの未来はいかに?うすら寒いものを感じないだろうか。

■一人っ子政策をとらなくても、人口抑制できるから、いいじゃないか、という問題ではない。中国が目指す持続的発展を阻む大きなリスクが飽食の陰にかくれている。そして、その状況は中国産食品に日常生活を頼るようになった日本人も無関心ではおれない。

注:今、日本に輸入されている中国産水産物はきっと大丈夫ですよね?「世界一厳しい検査体制」(by中国)で検疫済みだから。と、いちおう関係企業などに気をつかってみる。

<2007/04/18 21:46>

「福島香織」の記者ブログ<北京趣聞博客 (ぺきんこねたぶろぐ)> http://fukushimak.iza.ne.jp/blog/ 

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