MSN Japanのニュースサイトへようこそ。ここはニュース記事全文ページです。

【記者ブログ】民以何食為天 食の安全学(1) 福島香織 (1/5ページ)

2007.10.2 17:43
このニュースのトピックスなんでもNo.1

■最近書いた、環境問題がらみの原稿のトラックバックをみると、多くの読者が中国の食の安全問題に興味をもっているごようす。自他ともにみとめる食いしん坊の私は、実は食の安全を気にするより、命けずってもおいしいものを口にいれてしまうタイプ。ふぐのキモとかね。しかし、やはり最近の中国の食の安全には警鐘を鳴らすべきだと思う。ちょうど本紙で連載していた「食の政治学」もおわったことだし、こんどは「食の安全学」というタイトルで、中国の食の現状を何回かにわけて紹介しよう。

■ちなみに、この「民以何食為天(民は何の食をもって天と為すぞ)」のタイトルなのだが、おそまきながら最近よんだ「民以何食為天〜中国食品安全現状調査〜」(中国工人出版社)からいただいている。今年1月に出版されて、ずっと積ん読状態だったが読み始めると一気だった。昔「中国農民調査」(邦訳は文芸春秋刊)という本が話題になったが、それと同じくドイツのユリシーズ国際報道文学賞(2006年)に受賞したドキュメンタリー文学だ。

■作者の周勍さんは、西安出身の口述史学家。この口述史学家という存在に、私は今非常に注目している。あらためて記事などでとりあげたいと思うが、かれらは厳しい報道・情報統制の中で、正史や公式報道には記されない、人々の記憶の中にある歴史、事件の形を口述によって浮かびあがらせる作業を公安の嫌がらせなどに耐えながらも、地道に続けている、早い話がフリーランスのドキュメンタリー作家、ジャーナリストだ(映像、文章ともにあり)。日本ではあまり紹介されないが、彼らの作品は、欧米では有名なドキュメンタリー賞や文学賞などとって、高く評価されているものもある。日本もこういう中国人ドキュメンタリストにもっと目を向けて、賞とか賞金とか出してほしいものだ。

PR
PR

PR

イザ!SANSPO.COMZAKZAKFuji Sankei BusinessiSANKEI EXPRESS
Copyright 2008 The Sankei Shimbun & Sankei Digital
このページ上に表示されるニュースの見出しおよび記事内容、あるいはリンク先の記事内容は MSN およびマイクロソフトの見解を反映するものではありません。
掲載されている記事・写真などコンテンツの無断転載を禁じます。