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【インド万華鏡】初の月探査衛星あす打ち上げ 中国に対抗も予算の壁 (1/2ページ)

2008.10.21 08:46
このニュースのトピックス核・ミサイル事情
10月11日、スリハリコタ島のサテッシュダワン宇宙センターで打ち上げを待つ月探査衛星チャンドラヤーン1号(ロイター)10月11日、スリハリコタ島のサテッシュダワン宇宙センターで打ち上げを待つ月探査衛星チャンドラヤーン1号(ロイター)

 「中国に追いつくのは簡単だ」。22日に予定されているインド初の月探査衛星の打ち上げを前に、同国の宇宙開発を率いるインド宇宙研究機関(ISRO)のマダヴァン・ナイール総裁は、インド誌アウトルック最新版のインタビューで、中国への対抗心をあらわにしている。(シンガポール 宮野弘之)

 インド初となる月探査衛星チャンドラヤーン1号は同国南部アンドラプラデシュ州スリハリコタ島にあるサテッシュダワン宇宙センターから、現地時間22日午前6時20分(日本時間同9時50分)に打ち上げられる予定だ。

 

技術は互角?

 インドはこれまで、自国の極軌道衛星打ち上げロケット(PSLV)を使った地球周回軌道への衛星打ち上げを幾度も成功させてきた。が、中国が先に月周回衛星をあげ、さらに宇宙遊泳まで成功させたことからISROの対応を問う声が上がっていた。

 これに対し、総裁はインタビューで、「有人の宇宙計画で中国に後れを取っていることは承知の上だ。多額の予算がかかるからだ」と説明した。その一方で、インドは技術的には中国に負けておらず、「予算と承諾が得られれば、われわれは簡単に中国に追いつくことが可能だ」と語った。

 インドの宇宙開発の歴史は古く、始まりは1960年代初めにさかのぼる。米欧や中国が、大陸間弾道弾などのミサイル開発から宇宙開発へと進んだのに対し、インドは初めから宇宙開発を目的にロケットを開発してきた。ナイール氏も、67年からロケット開発に携わり、75年のインド初の人工衛星打ち上げに使われたSLV3ロケット開発にも従事した。

 チャンドラヤーン(月の乗り物の意味)計画は、2003年の独立記念日に発表された月探査計画。今回打ち上げる1号機は11の観測機材を搭載し、2年間かけて月の上空100キロの周回軌道から月面の地形図や鉱物資源の分布などを調査する。当初、今春の打ち上げ予定が、機器の調整などで何度も延期された。

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10月11日、スリハリコタ島のサテッシュダワン宇宙センターで打ち上げを待つ月探査衛星チャンドラヤーン1号(ロイター)
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