MSN Japanのニュースサイトへようこそ。ここはニュース記事全文ページです。
[PR]

インドが月資源に名乗り 無人探査機来月打ち上げ

2008.9.27 11:19
このニュースのトピックス米国経済

 インドが来月中旬にも同国初の月面無人探査機「チャンドラヤーン1号」を打ち上げ、先行する米国、ロシア、欧州連合(EU)、日本、中国との月資源開発競争に名乗りを上げる。インド政府は打ち上げを前に先週、ロシアとの次期共同探査計画も承認。2011年をめどに月面探査車を投入するプロジェクトが動き出すことになった。ただ、インド国内には莫大(ばくだい)な宇宙開発予算に対する風当たりも強く、先行する主要国にどこまで迫れるかは未知数だ。

 チャンドラヤーン1号による月面探査計画は5年前に政府の承認を受け、インド宇宙研究機関(ISRO)や同国航空機大手、ヒンダスタン航空機(HAL)が開発を進めてきた。

 インドの主要メディアによるとチャンドラヤーン1号を国産の「極軌道打ち上げロケット(PSLV)」に搭載し、10月19〜28日に同国南部スリハリコタ島のサティシュ・ダワン宇宙センターから打ち上げる。打ち上げから約10日後に月面から100キロ上空の周回軌道に乗り、インドの国旗を投下。2年間にわたり月面の資源を探査する予定だ。

 チャンドラヤーン1号には5種類の国産探査機材のほか、米航空宇宙局(NASA)、欧州宇宙機関(ESA)、英国、ブルガリアの機関から提供された計6種類のハイテク探査機材を搭載している。これらの機材を使い、月全体の高精細地表写真や赤外線、X線などを使った地下の画像を撮影。地表の下にある水資源をはじめ、ラドン、ウランなどの原子力関連資源、マグネシウム、アルミ、シリコン、カルシウム、チタンなどの鉱物資源を探す。

 インドは今年に入りPSLVを使ったイタリアの科学衛星打ち上げや衛星10個の同時打ち上げに成功しており、今回の月面無人探査計画が成功すれば、国際的にも宇宙技術の急速な進歩を印象づけることになる。

 インド政府は先週、今回の計画に続き、11〜12年にかけロシア連邦宇宙局(Roskosmos)と共同で次期月面探査を行う約9100万ドル(約95億円)規模の計画を承認した。後継探査機「チャンドラヤーン2号」のほか、「ムーンローバー」(無人探査車)とその作業拠点を月面に送り、本格的な地上探査を展開する計画だ。

 しかし、現地からの報道によると、後発のため勝算が薄い月資源開発競争に、厳しい財政事情の下で多額の予算をつぎ込むことには疑問の声も出ている。与党が月面探査成功を来年の総選挙につなげようとする「政治的パフォーマンス」との批判もあり、インドの宇宙開発は今後、十分な予算を確保できずに失速する可能性もありそうだ。

関連トピックス

[PR]
[PR]
PR
PR

PR

イザ!SANSPO.COMZAKZAKFuji Sankei BusinessiSANKEI EXPRESS
Copyright 2009 The Sankei Shimbun & Sankei Digital
このページ上に表示されるニュースの見出しおよび記事内容、あるいはリンク先の記事内容は MSN およびマイクロソフトの見解を反映するものではありません。
掲載されている記事・写真などコンテンツの無断転載を禁じます。