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シン政権信任 経済界は歓迎 野党は街頭デモで抗議
【シンガポール=藤本欣也】インドのシン政権が下院の信任投票で勝利してから一夜明けた23日、ムンバイ株式市場の株価指数が急騰するなど、経済界はシン首相の続投を歓迎している。これに対し、予想以上の大差で敗れた野党勢力は造反議員を除名する一方、「与党は金銭をばらまいて投票に勝った」との批判を強め、街頭デモを展開していく方針を決めた。
シン首相は22日夜の信任後の記者会見で、「この結果はインドが健全であるとのメッセージを世界に示すものだ」と、笑みを浮かべながら語った。チダムバラム財務相も「われわれは過半数を制した。改革プロセスを進めていく必要がある」と経済改革の加速を表明した。
23日のムンバイ株式市場はシン政権の勝利を好感、平均株価(SENSEX)指数が前日終値比約6%高となった。有力紙、タイムズ・オブ・インディアも社説で、「もはや左翼政党の意向に左右されることはなくなった。政府はこれまでの後れを取り戻し、小売市場の開放など諸改革を推進しなければならない」とシン政権に期待感を示した。
ただ、下院は来年5月に任期満了を迎えるため、総選挙の実施まで残り1年を切っており、今後、国内産業に痛みを強いるような市場開放は現実的ではないとの見方も与党内にはある。
今回の信任投票は、米印原子力協力協定の発効手続きに反対する左派共産党など左翼4党が閣外協力を解消し、連立与党が過半数割れに追い込まれたのを受けて実施された。
当初、小差の勝負になるとみられていたが、結果は「賛成275、反対256、棄権10」と意外な大差が付いた。最大野党、インド人民党(BJP)は「与党が金銭で票を買った」と主張、23日、与党に投票した造反議員と、棄権した議員の計8人を除名処分にした。
実際に、BJPの議員が「棄権するように与党から金銭を渡された」と証言していることを受け、24日から抗議デモを組織し、全国に拡大していく闘争方針も決定した。