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アンワル元副首相、取り調べ 反政府デモ激化の恐れも (1/2ページ)
【シンガポール=藤本欣也】マレーシア警察は16日、同性愛行為の疑いで野党指導者のアンワル元副首相(60)を逮捕し、取り調べを行った。アンワル氏は10年前にも同様の罪で起訴され、その後、無罪を勝ち取った経緯があり、支持者ら約600人がクアラルンプールの警察署前で「政府の陰謀だ」と抗議の声を上げた。今後、反政府デモが激化するのは避けられず、アブドラ首相は政権維持のために政治的な賭けに出た格好だ。
野党第一党、人民正義党(PKR)の顧問を務めるアンワル氏はこの日、警察の求めに応じて出頭する予定だった。しかし、出頭前にクアラルンプールの自宅で逮捕された。ロイター通信によると、DNA鑑定のため警察署から病院に移送され、検査を受けた後、勾留されたという。
アンワル氏は逮捕前、報道陣に「(同性愛行為の容疑は)全くのでっち上げだ。1998年の逮捕劇の繰り返しに過ぎない。全面的に戦う」と話していた。
夫人のワンアジザPKR総裁は、アンワル氏が10年前の逮捕・取り調べの際に暴力行為を受けたことを指摘し、「夫の身の安全を心配している」と語った。
アンワル氏は98年にマハティール前首相に副首相を解任された際、同性愛行為による性的不品行罪や権力乱用罪で起訴されたが、性的不品行罪については2004年に無罪が確定している。イスラム教を国教とするマレーシアでは同性愛行為は違法で、20年以下の禁固刑などが科される。
今回の容疑は、アンワル氏が自らの助手(23)に同性愛行為を強要したというもので、警察当局は6月下旬、助手の被害届を受けて捜査を進めていた。
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