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上着を脱ごうとしない軍事政権 (2/3ページ)
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軍政のこうした対応の裏にあるのは、軍こそが国の支柱かつ守護者であるという強烈な自負であり、それを脅かすものとしての外国、とくに米欧への徹底した不信感である。国内の民主化勢力は、その外国の支援を受けた分裂主義者という認識だ。
最高指導者のタン・シュエ国家平和発展評議会(軍政の意思決定機関)議長は3月末の「国軍の日」の集会で演説をした。そこからは、この軍政の論理が明瞭(めいりよう)に読み取れる。
議長はミャンマーの歴史を回顧し、19世紀に帝国主義者(英国のこと)の侵略を許したのは弱体な軍と警戒心の不足のためだったとした。その上で、独立達成後から続く少数民族勢力との内戦にも触れ、軍こそが国の解体を防いできたと強調し、「分離主義の陰険な策動」への警戒を呼びかけた。
演説の最後に議長は4つの目標を掲げたが、国家の建設、民政移管、軍の強化とともに挙げたのは、「国の安定と発展を妨害する内外の破壊分子の粉砕」だった。
軍は半世紀近い支配を通じて強大な利権構造を築き上げた。ミャンマーの有力企業には軍政幹部の親族や友人らが経営するものが目立つ。最貧国に位置づけられるこの国での、庶民の暮らしとはかけ離れた軍政首脳の金満ぶりはタン・シュエ議長の娘の豪華絢爛(けんらん)な結婚式の映像が一昨年に流出したことで広く国内外に知られることになった。