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【五輪の中国】第3部 聖火異変(3)リレーの“火種”北京へ (1/3ページ)
このニュースのトピックス:五輪の中国
北京五輪の聖火が、インドのニューデリーを駆けぬけた。だが、そこにサッカー代表チーム主将のバイチュン・ブティアさん(31)の姿はなかった。
「インドのベッカム」と呼ばれスター選手である彼は、「チベットの星」でもある。トーチを握るはずだったが、チベット騒乱が起き辞退した。
「自分は仏教徒であり、祖先はチベット人。ダライ・ラマ14世は自分にとり神であり、不参加は宗教上の理由によるものだ。いかなる暴力も認めず、チベット人の大義のため闘いを支援する」
出身は、中国チベット自治区との境界に近い、亡命チベット人が多く住む北部のシッキム州。「ニューデリーで試合をすると、北部の州からチベット人のファンが必ず観戦に来てくれる」というブティアさんの辞退は、約10万人の亡命チベット人を抱えるインドに、ボイコットの賛否をめぐる論争を引き起こした。
ケニアの環境保護活動家で、2004年にノーベル平和賞を受賞したワンガリ・マータイさん(68)の場合はどうか。彼女はタンザニア東部ダルエスサラームのホテルで悩んでいた。アラビア語で「平和の港」を意味するこの都市で行われる聖火リレー(13日)に参加すべきか−。テレビはロンドンやパリでの混乱を映しだしていた。
「国際社会の圧力で南アフリカのアパルトヘイト(人種隔離)が撤廃されるなど、アフリカは民主化の恩恵にあずかってきた。私たちがアフリカにいることを思い起こしたとき、迷いが吹っ切れた」
マータイさんは受話器の向こうで振り返った。
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