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前回と同じルートにも「新しい所に挑む気持ち」 三浦さん (2/2ページ)
このニュースのトピックス:地球の頂点へ 三浦雄一郎、75歳の挑戦
■見通し立たず
チベット自治区ラサで大規模な騒乱が発生したのは、先発隊2人が日本を出発する直前の3月14日。隊員の査証(ビザ)を申請しようと訪れたネパールの中国大使館は窓口が閉鎖され、開く見通しすら立たない状況がしばらく続いた。
隊ではラサへ送る予定だった荷物をカトマンズ送りに変更し、後発隊の予定を組み直すなどしながらネパールでのトレッキングに入った。高度馴化(じゆんか)のスケジュールをこなしつつ、通信環境の悪い山中でもネットカフェがあれば飛び込んで情報を収集し、衛星携帯電話で日本の事務所と頻繁に連絡を取り合った。
トレッキングが終盤にさしかかったころ、三浦さんが「ネパールの登山許可をとるには、どれぐらい日数がかかるかな」と口にし始めた。確実な登山活動と安全確保が保証できるか、最後まで中国側に問い合わせてきたが明確な返答は得られず、ネパール側への変更を決めた。
■次の冒険
三浦さんは「どちらからになっても、頂上へ登ることは決めていた。8000メートル級の山はほかにもたくさんあるけれど、地球の頂点は一つ。ほかとは違う」と話す。
5年前の登頂後、不整脈の手術を2度受け、海外遠征を4度行ったが、「順調」といえたのは1回だけ。主治医や次男の豪太さん(38)も「5年間で今が一番いい状態。年齢を考えると、来年はわからない」と、「ルート」より「今年」にこだわった。
しかし、三浦さん自身はさらにその先を考えている。トレッキング中にぽろっと口にしたら「今そんなことまで考えたくないから、それ以上言わないで」と全隊員に止められた。
「今はよくなってきている段階。おれはこれからどんどんよくなるんだ」。冒険に終わりはなさそうだ。



