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【音楽の政治学】マレーシア国歌「ヌガラク」 インドネシア民謡だった? (2/2ページ)

2008.4.7 12:20
このニュースのトピックス言語・語学
3月のマレーシア総選挙で投票を待つクランタン州の有権者たち。マレーシアはマレー系が6割を占める多民族国家だ(ロイター)3月のマレーシア総選挙で投票を待つクランタン州の有権者たち。マレーシアはマレー系が6割を占める多民族国家だ(ロイター)

 ヌガラクは独立当時、ペラ州の州歌だった歌を基にしているが、原曲については諸説ある。現在のインドネシアで1930年代ぐらいから流行した民謡「トラン・ブーラン」(月光)が下敷きになったともいわれる。インドネシアの大部分の住民もマレー系で、インドネシア語とマレー語は方言程度の違いしかない。

 しかし、「マレーシア国歌はもともとインドネシアの民謡だった」という説は、現在のマレーシアではあまり知られていない。

 逆にインドネシアの方では、ヌガラクが隣国の国歌に採用された後、敬意を表して公の場でトラン・ブーランを歌わなくなったという。ただし、マレーシアと対立した60年代前半に限っては、当時のスカルノ大統領がパーティーの席上、マレーシアをあざけるようにトラン・ブーランを歌ったと伝えられている。

 マレーシアとインドネシアのはざまに位置するのがシンガポールである。華人75%、マレー系14%、インド系9%と華人主体の多民族国家だが、国語はマレー語。国歌「マジュラ・シンガプーラ」(進め シンガポール)もマレー語で歌われる。「マレー人の海に浮かぶ華人の島」(リー・クアンユー元首相)の深謀遠慮が込められている。

(シンガポール 藤本欣也)

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3月のマレーシア総選挙で投票を待つクランタン州の有権者たち。マレーシアはマレー系が6割を占める多民族国家だ(ロイター)
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