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【音楽の政治学】多民族国家の国歌とは マレーシア国歌「ヌガラク」 (1/2ページ)

2008.4.5 14:04
このニュースのトピックス言語・語学
3月のマレーシア総選挙で投票を待つクランタン州の有権者たち。マレーシアはマレー系が6割を占める多民族国家だ(ロイター)3月のマレーシア総選挙で投票を待つクランタン州の有権者たち。マレーシアはマレー系が6割を占める多民族国家だ(ロイター)

 3月8日、マレーシアの総選挙が行われた。同国はマレー系住民66%、華人26%、インド系8%の多民族国家である。選挙ではマレー系の政党、統一マレー国民組織(UMNO)を中心とした与党連合が大幅に議席を減らした。華人、インド系住民の票の多くが野党側に流れたとみられ、改めて多民族社会を統治する難しさを示す格好となった。

 多民族国家の場合、国歌をどの言語で歌うのかは極めて政治的な問題である。マレーシアでは、多数派マレー系住民の言語であるマレー語が国語と定められており、国歌「ヌガラク」(わが祖国)もマレー語で歌われている。

 ♪わが祖国よ わが生まれた大地よ 民は1つにまとまり 発展していく…

 厳かなメロディーに乗って歌われる歌詞に込められた思いは明白だ。1957年にマレーシアの前身、マラヤ連邦が英国から独立した際に国歌に採用された。

 ヌガラクをめぐっては2005年に、「実はハワイアンのラブソングをコピーした曲だ」という異説が広まり、政府が打ち消しに躍起になったことがある。

 ヌガラクは独立当時、ペラ州の州歌だった歌を基にしているが、その原曲については諸説ある。現在のインドネシアで1930年代ぐらいから流行した民謡「トラン・ブーラン」(月光)が下敷きになったともいわれている。インドネシアの大部分の住民もマレー系で、インドネシア語とマレー語は方言程度の違いしかない。

 しかし、「マレーシア国歌はもともとインドネシアの民謡だった」という説は、現在のマレーシアではあまり知られていない。

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3月のマレーシア総選挙で投票を待つクランタン州の有権者たち。マレーシアはマレー系が6割を占める多民族国家だ(ロイター)
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