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【グローバルインタビュー】マレーシア元副首相「野党躍進は50年に一度の変化」 (3/4ページ)

2008.3.23 13:58
このニュースのトピックスグローバルインタビュー
アンワル元副首相(藤本欣也撮影)アンワル元副首相(藤本欣也撮影)

 −−あなたの長女のヌルルさん(27)もクアラルンプール郊外の選挙区から下院選に出馬し初当選した

 「彼女が出馬した当初、だれもが負けると思っていた。UMNOの有力な地盤で、支持基盤の強い現職閣僚が相手だったから当然といえた。私は厳しい戦いになるとは思ったが、楽観していた。選挙区が都会に近く、都市型、あるいは半都市型の選挙戦になると感じたからだ」

 「つまり、(政府系)メディアが彼女の選挙運動について沈黙を続けても、有権者が(インターネットなどで)事実を知って、考えを変えるチャンスがあると思ったからだ。彼女が訴えた住宅問題や治安問題に敏感な地域でもある」

 「私たち野党勢力が今回敗れたのは離村のような田舎だった。(政府系の)テレビや新聞しかないところだ。しかし、彼女の選挙区は違う。私自身、2回しか応援に行けなかったが勝った。“アンワルの娘”としてではなく、彼女は自らの力で強さを発揮したのだ」

 −−アブドラ首相は続投を表明し、新政権を発足させたが

 「閣僚人事で変化があったのは事実だが、私たちが変えなければならないと問題にしているのは統治スタイルであり、経済政策や汚職対策だ。閣僚の顔を変えるだけでは、こうした懸案は何も解決しない」

 −−野党勢力のペナン州新政権が、マレー系住民優遇の「ブミプトラ政策」の撤廃を表明した

 「人種を超えた貧困者救済政策を実施しようとしているのだ。決して反マレー系政策を志向しているのではない。ブミプトラ政策は1970年代に始まった。もう変えるときだ」

 「変えると言っても、マレー系住民を無視するという意味ではない。マレー系はわが国の多数派だ。貧困者の中で最も多いのもマレー系。支援しなければならない。でも、華人の居住区のスラムを無視して、マレー系住民の貧困についてだけ話をするわけにはいかない。インド系も同じことだ。民族ではなく、貧困について考えなければならない。マレー系を無視せず、華人、インド系にも対処する。この包括的なアプローチが多民族国家マレーシアの新たな政策とならなければならない」

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アンワル元副首相(藤本欣也撮影)
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