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【グローバルインタビュー】マーク・フィッツパトリック氏「パキスタンの核管理は万全なのか」 (1/3ページ)

2008.1.20 12:47
このニュースのトピックスグローバルインタビュー
マーク・フィッツパトリック国際戦略研究所上級研究員(木村正人撮影)マーク・フィッツパトリック国際戦略研究所上級研究員(木村正人撮影)

 米国務次官補代理として大量破壊兵器拡散防止(PSI)構想に携わった英シンクタンク、国際戦略研究所のマーク・フィッツパトリック上級研究員は産経新聞と会見、ブット元首相の暗殺などで不安定化するパキスタンの核管理について「2001年の米中枢同時テロ以降、米国と酷似した核管理体制がパキスタンに導入され、軍部が厳重に核兵器を管理している。外部から核兵器を奪取するのは難しい」との認識を示した。(ロンドン 木村正人)

 −−パキスタン情勢が不安定化する中で、核ジャックの危険性を指摘する報道が日本でも目立っているが

 「パキスタンの核科学者、カーン博士が“核の闇市場”を通じ北朝鮮やイランなどに核技術を流出させた疑惑が浮上した後、軍部は核兵器について強力な指揮・管理体制を構築した。私たちの分析では、この体制はかなり厳重で、核兵器は運搬手段のミサイルとは別々に保管されている」

 −−パキスタンによる核管理の安全性をどう評価するのか

 「何者かが核兵器を奪おうと思っても、さまざまな構成要素を支配下に置かなければならず、その一つを奪取する以上の困難を伴う。また、核兵器を使用可能状態にするには公式に認定された暗号の一致が要求される。パキスタン軍部は米国と酷似した暗号システムを導入しており、通常、別々の2人が暗号の認証を課せられる。現在、外部グループがパキスタンの核兵器を奪取しようとしても非常に難しいと私は思う」

 −−盲点はないのか

 「核管理に関与する内部者による妨害工作や乗っ取り、核兵器製造前の核関連物質の強奪は実行に移しやすいのではないかという心配はある。核兵器製造段階の管理体制は、核兵器の管理に比べ脆弱(ぜいじゃく)さが残る一つの領域だろう」

 −−いつからパキスタンの核管理体制は強化されたのか

 「2001年9月11日の米中枢同時テロで米国は強い衝撃を受けた。パキスタンはテロリストに核兵器を奪われる恐れが最も大きい国とみなされた。このため、ブッシュ米政権は、ムシャラフ政権下のパキスタンが核兵器を安全に管理するのを手助けする方法を見つけようと努めた」

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マーク・フィッツパトリック国際戦略研究所上級研究員(木村正人撮影)
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