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パキスタンの核管理、9・11以降強化される 英シンクタンク専門家が指摘

2008.1.7 17:22
このニュースのトピックス核・ミサイル事情

 米国務次官補代理として大量破壊兵器拡散防止(PSI)構想に携わった英有力シンクタンク、国際戦略研究所(IISS)のマーク・フィッツパトリック上級研究員は産経新聞と会見、パキスタン情勢の混迷で懸念される同国の核の管理体制について、2001年の米中枢同時テロ後、米国に酷似した体制が同国に導入されており、軍部が厳重に核兵器を管理しているとの認識を示した。発言要旨は次の通り。

(ロンドン 木村正人)

 同国の核科学者、カーン博士が“核の闇市場”を通じ、北朝鮮などに核技術を流出させた疑惑が浮上した後、軍部が核兵器に関して、強力な指揮・管理体制を構築した。かなり厳重で、核兵器は運搬手段のミサイルとは別々に保管されている。

 何者かが核兵器を奪おうと思っても、構成部品を支配下に置く必要があり、核兵器を使用可能状態にするには公式に認定された暗号の一致が求められる。米国と酷似した暗号システムを導入し、通常、別々の2人が暗号の認証を課せられる。

 米中枢同時テロで強い衝撃を受けたブッシュ米政権は、パキスタンをテロリストに核兵器を奪われる恐れが最も大きい国と見なし、同国の核の安全管理を手助けする方法を見つけようと努めた。

 外部勢力が核兵器を奪取しようとしても非常に難しいと考えている。

 ムシャラフ大統領は陸軍参謀長を辞任したが、核管理には影響しない。管理は軍のエリート集団が担い、信頼と尊敬を集める将軍がこの4〜5年間、集団を率いている。

 同国は核弾頭約50発を保有するとみる。主要な運搬手段としては、米国製戦闘機F16と爆撃機だが、ミサイルも強化している。同国中部クシャブでプルトニウム抽出が容易な重水炉を建設中で、高濃縮ウランだけでなく核弾頭を小型化するためのプルトニウム型爆弾の開発も進められている。

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