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タージマハル廟に伝統泥パック インド観光当局
このニュースのトピックス:アジア・オセアニア
大気汚染で汚れが目立つインド北部アグラの世界遺産タージマハル廟(びょう)の本来の美しさをよみがえらせようと、インド観光当局は、16世紀から伝わる泥パック「ムルタニ・ミッティ」を白亜の大理石でできた同廟に利用する計画を立てている。早ければ来年初めにも実施したい考えだが、効果を疑問視する声もあり論争となっている。
ムルタニ・ミッティは現パキスタンのムルタンで取れる土を使ったことに由来し、泥や穀物、ミルク、ライムなどを混ぜ合わせた泥パック。インドでは女性が今も、肌や頭髪から皮脂や汚れを取るために使っている。
ウッタルプラデシュ州観光局アグラ事務所のD・K・バーマン所長によると、2001年にインド建築調査局が同廟の一部に同様の泥パックを施す実験を行い効果があったという。全体に掛かる予算は計23万ドル(約2500万円)。
だがインド・イスラム建築の歴史的傑作だけに、そうした手法が安全とは限らないと懸念する声もある。歴史家は「泥パックは大理石の滑らかさを損ない、汚れが増す恐れがある」と話し、環境団体は「政府は、まず大気汚染対策を行うべきだ」と指摘している。
タージマハルはムガール帝国の17世紀の皇帝シャー・ジャハーンが、若くして先立った妃のために建造した廟で、内外から年間300万人の観光客が訪れる。
周辺の大気汚染に対しては最高裁が1996年、汚染源とみられる約300の工場に閉鎖命令を出したが、まだ根本的な解決には至っていない。
(共同)

