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バングラのサイクロン 死者1万人の恐れも
大型サイクロン「シドル」の直撃を受けたバングラデシュの赤新月社代表は18日、ダッカで記者会見し、死者が1万人に達する恐れがあることを明らかにした。同国を襲ったサイクロンとしては、14万人近くが死亡した1991年に次ぐ規模で、国際緊急支援が求められている。
現在、数千人規模の漁民らが行方不明となっており、政府救援関係者は同日「死者は少なくとも4000−5000人に達する恐れがある」と語ったが、赤新月社は被災地で救援に当たるスタッフの情報を基に、死者数がさらに多いとの見方を示した。政府発表の死者数は2206人。
被災現場には船やヘリコプターでしか近づけないため遺体の回収作業は難航。地元報道によると、被災者は1000万人規模に上る見通し。
世界最大のデルタ地帯にある同国ベンガル湾沿岸には島が多く、依然として水も食料もないまま生存者が多数取り残されているとみられる。
行方不明者の多くは漁民。野生生物保護区となっている南西部スンダルバン国立公園の南端にあるドゥブラルチャー島では、少なくとも漁民7000人が漁のため海岸の小屋などに一時的に滞在していた。西隣のシャロンコラ島にも多数の漁民が滞在していたとみられるが、人数や被害実態を把握するのは困難な状況。
これらの漁民は11月から3月ごろまで島に滞在して漁を行い、嵐が来た時にはマングローブ林の中にある自然の水路に避難するが、今回はサイクロンが通過して2日たっても多くがまだ帰ってきていないという。
生存者によると、サイクロンが通過後一夜明けた16日朝、ドゥブラルチャー島では体が半分砂に埋まった遺体が相次いで見つかり、海上にも多数の遺体が漂流していたという。海軍などが17日には救援のため現地に到着したが、生存者が水も食料もなくさまよう状況だった。(共同)


