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バーミヤンに大規模仏塔 「幻の涅槃仏」寺院か (1/2ページ)
アフガニスタン中部のバーミヤン遺跡で、旧政権タリバンが破壊した大仏立像の南東100メートルで発掘された6〜9世紀ごろ建造の仏塔基壇の最長辺の長さが約55メートルに及ぶことが6日までに確認された。同国最大とみられ、小説「西遊記」の三蔵法師として知られる玄奘三蔵がバーミヤンの寺院で見たと記したものの存在が確認されていない「幻の涅槃(ねはん)仏」発見に、さらに近づいたといえそうだ。
調査チームは、仏塔は高さ30メートルの巨大なものだったと推測。地上に残っていた遺構も仏塔の一部と確認された。これまでの調査で、仏僧の礼拝の場として使われていた「塔院」や僧院の跡も付近で見つかっており、一帯は仏塔を中心とした大規模な仏教施設だった可能性が高まった。
アフガン考古学保護協会のゼマリアライ・タルジ氏(フランスのマルク・ブロック大教授)が率いるチームが発掘した。バーミヤン遺跡は国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界遺産。
玄奘三蔵は7世紀にバーミヤンを訪れ、大唐西域記の中で「王城の東2、3里のところの伽藍(がらん)(寺院)に仏の涅槃像があり、長さは1000余尺」と記した。タルジ氏は「三蔵法師が見た涅槃仏もこの仏塔跡の近くに眠っているはずだ」と話している。
タルジ氏のチームは、旧政権タリバンによって破壊された2体の大仏立像のうち、東大仏(高さ38メートル)跡の南東100メートルで基壇を確認した。基壇には四方に参拝用とみられる階段があり、装飾の柱にはガンダーラ風の彫刻が施されていた。基壇の壁面に何らかの絵が描かれていた可能性がある。
タルジ氏は2002年からバーミヤンでの発掘調査を開始。フランス政府と米ナショナル・ジオグラフィック協会の支援を受けており、今回は今年8月に調査を開始した。(共同)

