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医療保険改革めぐるオバマ演説 断行への決意と危機感の表れ (1/2ページ)

2009.9.10 21:55
このニュースのトピックスオバマ米大統領
9日、議会の上下両院合同会議で演説するオバマ米大統領。後方はバイデン副大統領(左)とペロシ下院議長(ロイター)9日、議会の上下両院合同会議で演説するオバマ米大統領。後方はバイデン副大統領(左)とペロシ下院議長(ロイター)

 【ワシントン=渡辺浩生】米国では、セオドア・ルーズベルト元大統領が最初に医療保険改革を唱えてから1世紀近くが経過した。そして今、先進国で唯一、国民の多数が保険に加入していない状況を解消する試みに、オバマ大統領は取り組もうとしている。上下両院合同会議での大統領の演説は、改革断行への決意の表明であり、同時に、改革に挫折すれば指導力に疑問符が付き、求心力の低下を招きかねない立場に自身が置かれていることへの危機感の表れでもある。

 「私はこの目標に取り組む最後の大統領となる決意だ」。視聴率が最も高い夜のプライムタイムに合わせた「就任来、最も重要な演説」(英紙フィナンシャル・タイムズ)で、オバマ大統領は自らの退路を断った格好だ。「無保険」の解消はクリントン政権で挫折したままになっている。

 米CBSニュースによると、医療保険改革をテーマにしたオバマ大統領の演説は就任来、28回を数える。にもかかわらず、大統領は改革法案の作成を議会側に“丸投げ”してきた。その結果、リベラル色が強いペロシ下院議長が主導した下院案は、公的保険の新設を盛り込み、財政赤字は増した。そして、政府が市場を支配するという懸念から、保守派の猛反発をかった。

 国民の関心もやや低下している。世論調査では、保険に加入する国民の8割が「満足している」と答え、改革は増税や医療費の上昇など、個人負担を重くすると考える人が増えた。就任直後に60%あった大統領の支持率は、50%前後まで低下している。オバマ氏にとり8月は「最悪の月」だった。

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9日、議会の上下両院合同会議で演説するオバマ米大統領。後方はバイデン副大統領(左)とペロシ下院議長(ロイター)
9日、議会の上下両院合同会議で演説するオバマ米大統領(ロイター)

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