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サイゴン陥落34年 ベトナム逃れた“300万人の敗者”祖国への思い (1/2ページ)
このニュースのトピックス:米国
ベトナム戦争は1975年4月30日に終結した。南ベトナムの首都サイゴン(現ホーチミン市)に北ベトナム軍の大部隊が突入し、大統領官邸を占拠した瞬間、世界を30年も揺るがせた戦争が幕を閉じた。このサイゴン陥落は米国の戦争だけでなく、ベトナム人同士の激しい戦争の終わりだった。サイゴン陥落から34年、敗者となったベトナム人側に光をあててみた。
(ワシントン 古森義久)
サイゴン陥落で終わったベトナム戦争は二重の意味で二重の構造だった。第一には米国とベトナム革命勢力との戦争と、ベトナム人同士の戦争とが重複していた。だが73年3月には米国は軍事介入をやめ、米軍部隊をすべて引き揚げた。以来75年4月末まで南ベトナム(ベトナム共和国)と北ベトナム(ベトナム民主共和国)との戦争となった。
第二にはベトナム戦争は民族独立の闘争であると同時に共産主義の革命でもあった。闘争を挑む側は共産主義に基づく民族の独立だけが真の「解放」だとみなした。だからサイゴン陥落後は共産党独裁を支持する勢力だけが統一ベトナムを支配した。「民族和解」のスローガンは空疎のまま、他のベトナム人は新社会の中心から排され、過酷な革命が断行された。
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