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【NY旅客機事故】「プロの仕事」英雄機長に喝采

2009.1.17 01:32
このニュースのトピックス航空・海難・山岳事故
USエアウェイズのパイロット、サレンバーガー氏(AP)USエアウェイズのパイロット、サレンバーガー氏(AP)

 【ニューヨーク=長戸雅子】米ニューヨーク市マンハッタンのハドソン川で起きたUSエアウェイズ機事故で、沈着冷静な判断と高い操縦技術により、搭乗者155人全員の命を救い、「奇跡」を起こしたベテラン機長に、乗客や関係者から称賛の声が上がっている。

 「機長の対応は見事だった」。ニューヨーク市のブルームバーグ市長は、米メディアに対し、機長の行動を高らかにたたえた。

 「ハドソン川の英雄」(米メディア)となったのは、チェスリー・サレンバーガー機長(57)。パイロットとして40年以上の経験を持ち、通算飛行時間は1万9000時間以上に上る。

 サレンバーガー機長は、米空軍士官学校を卒業後、インディアナ州のパデュー大学と北コロラド大学で修士号を取得した。その後、米空軍でF−4戦闘機のパイロットを7年間務め、1980年にUSエアウェイズの操縦士となった。

 陸、海、空の事故を扱う米運輸安全委員会(NTSB)の事故調査に加わったこともあるほか、現在も航空会社操縦士協会で安全担当の委員長を務めている。

 目撃者の証言では、機体は徐々に川に向かって降下しており、着水の衝撃を抑えるために、機長が懸命の操縦をしていたことをうかがわせた。

 この冬一番の冷え込みといわれる氷点下の寒さの中で救助された乗客の一人は、米メディアに、「機長は本当に素晴らしい仕事をした」と興奮気味に語った。

 ブルームバーグ市長によると、サレンバーガー機長は、機体が不時着後、2回にわたって機内を見回り、乗客の無事を確認して、全員を機外に脱出させた。乗客は川に浮かんだ飛行機の翼の上に並んで救助を待ち、多くが凍える川に身をぬらすことなく済んだという。機体は事故から約1時間後に川底に沈んだ。

 サレンバーガー機長と管制官の不時着前の交信記録を聞いた当局者は、「パニックもヒステリーもなかった」と述べるとともに、「プロの仕事だ」と機長に賛辞を贈った。

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USエアウェイズのパイロット、サレンバーガー氏(AP)
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