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CNNが「活字」参戦 業界地図塗り替えるか?ネットと積極提携も (1/2ページ)
【ニューヨーク=長戸雅子】米ニュース専門のテレビ局CNNが米国の新聞社向けに記事や動画のニュース配信を行う準備を進めている。経営難に見舞われている米地方紙のなかにはAP通信との契約料が負担になっているところもあり、CNNはAPより安い契約料を売り物に“活字への参入”をはかる。APだけでなく、英ロイターや米ブルームバーグなど既存通信社のライバルとなり、業界地図を塗り替えるきっかけになるか注目されている。
CNNは12月はじめ、本社のあるジョージア州アトランタに米地方紙30社の幹部を招き、「CNN新聞サミット」を開いた。契約料金など具体的な提示はなかったが、代わりにどんなサービスを求めているのか新聞社側への「逆取材」が目立ったという。
ただ、CNN側が予定している配信記事数は当面、米国内、海外、経済ニュースも含め30本以内になる見通しで、APが日々送る千単位には及ばない。新聞社側は、APのような写真配信も期待している。
AP通信のトム・ブレッティゲン上級副社長(営業担当)は「速報を含めた記事配信の規模、内容で現時点でCNNが脅威になるとは思わない」と話す。
メディア・ビジネスのコンサルタントを務めるフィリップ・M・ストーン氏も「CNNはインドのムンバイで起きたテロ事件で犠牲者数などAPの情報を使っていた。CNN単独でAPと同等の速報ができるかは疑問だ」と指摘する。
しかし、APも楽観はしていない。各紙は「コスト削減のあらゆる方策を探しており、契約終了を求める書簡はこれまでに100通以上寄せられた」(ブレッティゲン副社長)。このため、APは今秋、2009年の契約で総額約3000万ドル(約27億円)の引き下げを余儀なくされた。CNNはAP記者のスカウトにも積極的に動いており、ブレッティゲン副社長は「将来、脅威になる可能性は十分ある」と認める。