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「インディ・ジョーンズ」の発掘物返せ! ペルーが訴える
【ロサンゼルス=松尾理也】1911年にインカ帝国時代(15−16世紀)の都市遺跡マチュピチュを発見した米考古学者で、映画「インディ・ジョーンズ」シリーズの主人公のモデルともされるハイラム・ビンガム氏(1875−1956年)によって発掘され、米国に移されたミイラや人骨、陶器類など約4万点をめぐり、ペルー政府がこのほど、発掘物を保管している米エール大に返還を求める訴えを米ワシントン連邦裁判所に起こした。
「失われた空中都市」の発見として歴史に残る同氏の冒険は、映画のように大団円とはいかず、約100年後にとうとう法廷で争われる事態に発展した。
紛争の火種は、発掘直後にまでさかのぼる。ペルー政府は1921年にはすでに全発掘物の返還を要求する姿勢を見せていたという。だが、第二次世界大戦などの混乱にまぎれ、交渉は長く中断していた。
その後、2001年に発足したトレド政権がインカ文明の再評価を公約の1つに掲げたこともあり、返還交渉が再開されていた。
両者は昨年、主要な発掘品の返還でいったん合意に達したが、具体的な内容をめぐり最終的な調整がつかず、今年9月に合意が破棄されていた。
ペルー側は11年にマチュピチュ発見100年祭を国家的行事として行う予定。国家意識の高まりを映し出し、エール大に対して「傲慢(ごうまん)だ」との国民的な反発が強まっており、着地点はみえていない。
エール大側は「合意が破棄され、法廷に持ち込まれたことは非常に残念だ」との声明を発表した。
ビンガム氏はマチュピチュ発見で世界的な名声を得た後、政治家に転身し、コネティカット州知事や同州選出上院議員を務めた。複数の冒険家や考古学者を念頭に創造されたとされるインディ・ジョーンズのモデルの一人とされる。
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