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「反逆者、敗者の内面を演じたハンサム」 ポール・ニューマン氏の軌跡 (1/2ページ)
【ロサンゼルス=松尾理也】吸い込まれるような青い眼で世界中のファンを引きつけたポール・ニューマン氏の死去に、追悼の声が相次いでいる。端正な外見とは裏腹に、社会のはみ出し者や敗者を好んで演じたニューマン氏。その軌跡は、1960年代から70年代にかけて自問と内省を深めていったハリウッド、そして米社会そのものの変化とも重なっている。
「50年代にニューヨークから登場し、ハリウッドを征服した3人組の最後の生き残り」。英紙タイムズはニューマン氏をこう形容する。残る2人はマーロン・ブランド、ジェームズ・ディーン。ニューヨークで学んだ最新の演劇理論に基づき、怒りや悩み、弱さといった内面を正直に演じて映画界に新風を吹き込んだ面々だった。
公民権運動やベトナム反戦に揺れる米社会と同様、60年代のハリウッドも内省を深めていく。夢や希望、正義を掲げる従来の路線を離れ、反体制的な若者の心情を描く「アメリカン・ニューシネマ」の時代に入り、ニューマン氏は「明日に向って撃て!」(69年)で強盗を繰り返すお尋ね者、「スティング」(73年)では詐欺師を演じた。
米紙ニューヨーク・タイムズは「ハリウッドの新旧交代の象徴だった」と位置づける。AP通信は「ハンサムな外見とは逆に、反逆者や敗者を演じてきた。ハリウッドの伝統からみれば、ヒーローとは反対の存在だった」と伝えた。
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