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黒海周辺、緊張増す ロシア海軍が艦船監視 (1/2ページ)

2008.8.23 18:41
このニュースのトピックス米国

 【モスクワ=佐藤貴生、トビリシ=遠藤良介】人道支援物資輸送のため米国が派遣した駆逐艦が近くグルジアに到着する見通しとなるなか、ロシア軍はグルジア西部の港湾都市ポチの兵力を増強する動きを見せている。ロシア海軍も、演習のために黒海に入った北大西洋条約機構(NATO)の艦船の動きを監視する方針を表明するなど、黒海をめぐる情勢がにわかに緊張し始めた。

 AP通信によると、米海軍のイージス駆逐艦マクフォールは22日夕にボスポラス海峡を通過、黒海に入った。近くグルジアに到着し、数トンに及ぶ食料や毛布などの緊急支援物資を供給する計画だ。米第6艦隊旗艦の揚陸指揮艦マウント・ホイットニーと米沿岸警備隊の巡視船ダラスも現地に向かっている。

 米国防省報道官は同日、「人道支援を行う上で妨害がないよう望む」とロシア側を牽制(けんせい)、グルジアでの寄港地は明らかにしなかった。

 一方、グルジアのラジオ放送によると、ロシア軍は空軍基地がある西部セナキからは撤退し始めたものの、黒海に面する港湾都市ポチには22日、新たに戦車15台と軍用トラック30台が入った。上空にはヘリコプターが旋回、港と周辺道路に検問所を設置するなど、撤退とは逆行する動きになっているもようだ。

 ロシアは22日、当初の予定通りにグルジアの戦闘地帯からの兵力撤退を完了したと表明。しかし、アブハジア自治共和国の境界を越えたグルジア領内に「緩衝地帯」を設定し、「平和維持部隊」を駐留させる方針だ。グルジア側は、ロシア軍のポチ駐留は「違法」だと批判している。

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