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米、欧州調停の成果を見極めながら露に警告 南オセチア紛争  

2008.8.11 19:11
このニュースのトピックス米国

 【ワシントン=山本秀也】グルジア領南オセチア自治州の紛争で、チェイニー米副大統領は10日、同国のサーカシビリ大統領への電話で、ロシアによる同自治州への軍事侵攻が「対米関係に重大な結果を招く」と語った。米政府は当面、フランスを通じた欧州の調停工作を見極める構えだが、副大統領の発言は、グルジアに軍事介入したロシアに対し、米首脳が強い警告を送ったかたちだ。

 米政府内の反発を裏付けるように、北京を訪れているブッシュ大統領は、米NBCテレビとのインタビューで、「ロシアの過剰反応を懸念し、南オセチア以外への空爆を強く非難する」と、ロシア首脳に伝えたと語った。ブッシュ大統領は、この発言を8日、北京で接触したロシアのプーチン首相に直接述べたほか、メドベージェフ露大統領にも電話で伝えた。

 ブッシュ大統領は、当事者双方が紛争以前の位置に兵力を撤収させる“原状回復”をまず呼びかけた。また、欧州連合(EU)議長国、フランスの仲介努力に関しては、米上院軍事委員会のレビン委員長(民主党)が「欧州の同盟諸国と協調すべきだ」と述べ、ブッシュ政権の単独行動にクギをさした。

 チェイニー副大統領の電話発言について、ホワイトハウス当局者は「グルジア国民と、民主的に選挙された政権への連帯を示した」と説明。同副大統領が示した「重大な結果」が何を意図したのかについては、明言を避けた。

 米側はイラク駐留部隊を撤収するグルジア軍に空輸の便宜を図っているが、仮に欧州の調停が進まず、一方的に停戦したグルジアが不利な状況に追い込まれた場合、米側は軍事面を含む、より直接的なグルジア支援にまわる公算が大きく、紛争は新たな局面を迎える。

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