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露、グルジアに猛攻 南オセチア紛争で戦線拡大 (1/2ページ)
【モスクワ=遠藤良介】旧ソ連の親欧米国、グルジアに侵攻したロシアは、9日も各地で空爆などの猛攻を続け、戦火は拡大の様相を見せている。グルジアのサーカシビリ大統領は同日から15日間の「戦争状態」を宣言する大統領令を出し、徹底抗戦する構えだ。グルジアと緊密な関係にある米国は、即時停戦を求めつつも、グルジアが先に進攻した南オセチアがグルジア領であることを重視、ロシアに自制を呼びかけているが、ロシアの説得は容易ではない。旧ソ連構成国を舞台とした戦闘は、グルジアのNATO(北大西洋条約機構)加盟問題を軸に影響圏を争う構図ともなっている。
ブッシュ米大統領は滞在先の北京で「暴力の即時停止」とロシアに空爆をやめるよう呼びかける声明を発表、ロシアのメドベージェフ大統領とグルジアのサーカシビリ大統領にも電話会談で即時停戦を求めた。これに対し、メドベージェフ大統領は「グルジア軍が紛争地帯(南オセチア)から撤収することが解決の唯一の道だ」と強調し、南オセチアの分離・独立を容認しない米国を牽制(けんせい)した。
プーチン露首相は9日、南オセチアからの難民を見舞う名目で南オセチアに隣接する北オセチア共和国に入った。グルジアに対し強硬路線をとる同首相の訪問はロシアの断固たる姿勢を示す意味があるとみられる。
ロシアは8日にグルジアの首都トビリシ近郊の軍基地を空爆したのに続き、黒海に面するポチ港や旧ソ連の独裁者スターリンの出身地、ゴリ近郊を軍用機で爆撃。ゴリではアパートが空爆を受けて民間人に死者が出ている。ロシアが支援するグルジア北西部の独立派地域「アブハジア自治共和国」のグルジア支配地域も空爆を受けた。ロシアが、アゼルバイジャンからグルジアを経由、トルコへ原油を輸出するBTCパイプライン周辺を攻撃したとの情報もある。

