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【漂流底流】反移民の街 取締強化とサブプライム被害 (1/3ページ)

2008.7.25 19:48
このニュースのトピックスサブプライムローン

 地元自治体による不法移民取り締まり強化と、低所得者向け高金利型住宅ローン(サブプライムローン)問題が同時に襲って、ヒスパニック(中南米系)移民が次々と立ち退く街が首都ワシントン近郊にある。ゴーストタウン化しているにもかかわらず、白人住民からは歓迎の声すら上がる。空き家が増える住宅街に、移民国家の難しい前途が垣間見えた。(バージニア州マナサス 渡辺浩生)

 ワシントンから西へ約1時間、マナサス市のリバティー通りにひときわ目立つ看板がある。「リバティー・ウォール(自由の壁)」。移民の間でそう呼ばれている。

 「不寛容の首都」−。壁には手書きの抗議のメッセージ。メキシコ出身の大工、ガウデンシオ・フェルナンデスさん(47)が昨夏、自宅敷地内に建てた。

 マナサスと同市に隣接するプリンスウィリアム郡は2000年以降、ヒスパニック移民が大量流入した。住宅開発ブームで労働需要が急増したためだ。05年ごろから地元金融機関が移民層をターゲットにサブプライムローンを集中営業し、移民たちはあこがれの持ち家を次々購入。親族、知人を頼りに不法移民も流れ込んだ。

 市と郡の人口は約38万人で、00年から38%増。ヒスパニックが人口に占める比率は00年の10%から06年には19%に増えた。移民で超過密の家が増え、スペイン語が日常会話となった地域社会に、白人住民は危機感を募らせていった。

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