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ミュージシャンの思いを解き放つ装置
このニュースのトピックス:米国
【ワシントン=USA TODAY(ロバート・デービス)】ルー・ゲーリック病(筋萎縮性側索硬化症=ALS)にかかったロック・ミュージシャンが視線を追跡するコンピューター装置によって生きる意欲を取り戻している。
フレディ・エバレットさんはギタリストとして、25年間、演奏活動を行っていた。テッド・ニュージェント、サミー・ヘイガー、アリス・クーパーなどと共演したこともある。しかし、47歳だった2006年にALSと診断され、独特の音色でファンをとりこにした音楽活動に終止符を打った。一時は歩行や会話もままならず、呼吸困難に陥るこもあったという。
この状況から抜け出す手助けをしたのは、メソジスト病院(テキサス州ヒューストン)にALS部を創設したスタンリー・アップル医師と視線をコンピューターで追跡することでソフトを操作させるERICA(アイ・レスポンス・インターフェース・コンピューター)。このハイテク機器でエバレットさんは伝えたいことをタイプしたり、自作の音楽を編曲できるようになった。
「生きる意義は個人によって異なる。フレディにとっては音楽だ。ERICAが彼に希望を与えた」とアップル医師。
ALS患者の発病後余命は通常2−5年といわれる。しかし、もう少し長生きする患者もなかにはいる。「カギは希望だ。希望を持ち、病と闘うという意志が強ければ強いほど長生きできる」とアップル医師はいう。
ERICAの価格は7900ドル(約83万円)。メーカーのアイ・レスポンス・テクノロジー社(バージニア州シャーロッツビル)によると、1000台が使用されているという。
(原題)Device unlocks musician’s power of communication