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大統領いったん申告分離案拒否 前NSC担当部長  (1/2ページ)

2008.5.17 18:17
このニュースのトピックス米国

 【ワシントン=有元隆志】米政権で昨年末まで核兵器などの拡散防止を担当したキャロリン・レディ前国家安全保障会議(NSC)不拡散問題担当部長は17日までに産経新聞に対し、北朝鮮が近く行う核計画の申告をめぐり、核拡散とウラン濃縮による核計画をプルトニウムによる核計画と切り離す案をブッシュ大統領が昨年秋、拒否していたことを明らかにした。そのうえで、米政府が再び切り離し案容認の姿勢をみせていることを批判した。

 レディ氏によると、申告を分離する案は昨年秋、6カ国協議の議長国の中国から示され、米首席代表、ヒル国務次官補(東アジア・太平洋担当)が持ち帰ったが、ブッシュ大統領は「完全かつ正確な申告を見たい」と拒否したという。

 レディ氏は国務省の上級顧問(国際安全保障・不拡散担当)を経て、2006年7月からNSC不拡散問題担当部長を務めたが、昨年11月に退任。4月の米朝協議で、「2つの申告」を米側が受け入れたとされることに、「なぜ大統領が心変わりしたか分からない」と疑問をもっている。

 レディ氏は米政権がウラン濃縮や拡散を事実上、棚上げにする要因として、「ジョゼフ国務次官(軍備管理・国際安全保障担当)が(07年1月に)辞任する前のことだった。われわれは政権の不拡散関係部門が政策決定から急速に外されていくのを目の当たりにした」と述べ、北朝鮮政策の意思決定をめぐって変化が起きたことを挙げた。

 ジョゼフ氏はボルトン前国連大使とともに対北朝鮮強硬派として知られる。06年10月の北朝鮮による核実験の後、米政権は朝鮮半島で緊張が高まることを防ぐため、北朝鮮との対話に方針転換。07年1月にヒル国務次官補(東アジア・太平洋担当)がベルリンで金桂寛外務次官と会談した。

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