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メキシコで働く児童、30万人
【メキシコシティ=USA TODAY(クリス・ホーリー)】メキシコの農園で不法に働く子供が後を絶たず、問題になっている。
国連児童基金によると、メキシコで就労している子供は約30万人。メキシコ政府は、14歳未満の子供が働くことを禁じ、14−16歳については成長や教育に支障を来さない範囲に限定している。にもかかわらず、メキシコの農業労働者に占める15歳未満の割合は20%。学校へ行っているのはその10%以下で、栄養不良による体調不全を訴える子供は42%に達するという。
アドリアナ・サルガドさん(10)はメキシコ北西部の農園でホウレンソウ、キャベツなど野菜の収穫作業に従事している。学校へ行くのは1日1時間だけで、字を読むことはできない。15歳の姉も同じような生活を送っている。8歳だった弟は昨年、トマト農園で仕事中にトラクターにひかれて死亡したという。
子供の権利を守る市民団体、リリキ・ソーシャル・インターベンションのナエリ・ラミレス代表は「この10年でかなり改善されたものの、貧富と教育の格差が広がり、北米自由貿易協定(NAFTA)による零細農家への価格圧力が加わって解消されずにいる」と話す。
アドリアナさんの父、クルスさんは「娘が1日に稼ぐ7ドル(約700円)がわが家には欠かせない。働かせたくないが、夫婦の1日の稼ぎ20ドルだけではやっていけない」という。
メキシコ国立教育大のテレサ・ロハス教授は「子供の労働は表面化しにくい。親は子供を手伝わせて、自分の収穫目標を達成してボーナスを得ようとする。政府が実態を捕らえにくい事情がここにある」と指摘している。
写真=メキシコ・セラヤのブロッコリー農園で働くイバン・ガルシアさん(15、中央)。14歳未満の就労は禁じられているが、働き始めたのは13歳からだという(USA TODAY)
(原題)Children work illegally in Mexico’s farm fields
(c) 2008, USA TODAY International. Distributed by Tribune Media Services International.