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安保理「保護する責任」論議 足並みそろわず見送り
このニュースのトピックス:ミャンマー情勢
【ニューヨーク=長戸雅子】ミャンマー軍事政権が国際機関や外国の援助関係者受け入れに消極的なことから、米英仏は国連安全保障理事会でこの問題を協議することを提案したが、理事国の足並みがそろわず見送られた。かといって強制介入にも踏み切れず、各国は焦燥感を深めている。
提案は人道危機に際して国家が自国民を保護する意思や能力を欠いている場合、武力行使も含めた国際社会の介入を認めるとした「保護する責任」に基づいたもの。ルワンダ内戦に国際社会が有効に対処できなかった反省などから生まれた考え方だが、国家主権との絡みもあって、国連内でも最近定着した概念だ。
「声明に結びつかなくても安保理で協議されること自体、その国に対する大きな圧力になる」(安保理筋)ため、軍政に姿勢転換を迫る意図も米英仏にはあったようだ。
これに対し、人権問題に安保理が踏み込むことを阻止したい中国やロシアなど5カ国が「安保理が取り上げる議題ではない」として反対に回った。
米英仏も強制介入は、軍事衝突もあり得るとして消極的で、結局、手をこまねいているしかなさそうだ。