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【ワールド・ウォッチング】ブラジル、海底油田相次ぎ発見 (1/2ページ)
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■かつて最貧国、いま希望の星
もう20年も前の話だが、ブラジルがデフォルト(財政破綻)状態になり、多額の借金を抱えて四苦八苦していたころ、東京のオフィス街の丸の内にあったブラジル銀行東京支店に通っていた。ブラジル銀行に口座を持っていたのではなく、親しい友人がいたことと、私自身が会社に入りたてで「国際経済の勉強」という口実を作っては、入り浸っていたのだ。
おいしいブラジル・コーヒーをいれてもらっては友人と話をして、昼ごろになると、近くのレストランで食事をおごってもらっていた。いま思えば、私もひまだったが、彼も仕事がなくてひまだったのかもしれない。
支店のブラジル人も本国から派遣されたエリートだったのだろうが、本国がデフォルト状態なのに飄々として、少しも深刻そうな顔をしていなかったのは、ラテン系特有の性格なのだろうか。
そのブラジルも、いまや新興市場大国(BRICs)の一員として経済発展が目覚ましいのは、まさに隔世の感がある。
そのブラジルで昨年11月と今年4月、立て続けに大油田が発見された。前者は推定で80億バレルの埋蔵量。後者はその4倍の330億バレルで埋蔵量としては世界3位と、この30年来で最大の発見だ。
昨年11月に大型油田が発見される前のブラジルの確認埋蔵量は138億バレルだったので、2つの大油田の発見で、ブラジル全体の埋蔵量は一気に4倍以上に増えた計算だ。
ただ、これらの油田は深海にあり、埋蔵量の確認が難しいことや、掘削した原油を陸上に運搬する作業がネックであることなど、手放しには喜べないようだ。しかし「油田が発見された海域には最大で1000億バレルもの原油が埋まっている可能性もある」(ブラジル国営石油会社のペトロブラス)といわれる。