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【グローバルインタビュー】広がり続ける中国の排外主義 米国のジェームズ・リリー元駐中国大使 (2/4ページ)

2008.4.27 15:44
このニュースのトピックスグローバルインタビュー
ワシントンの自宅でインタビューに応じるジェームズ・リリー元大使(山本秀也撮影)ワシントンの自宅でインタビューに応じるジェームズ・リリー元大使(山本秀也撮影)

 −−中国国内でのデモはひとまず反仏を掲げてきた。形を変えたデモの動きはまだ続くだろうか

 「広がらないことを望む。本当に望むよ。だが、五輪を控えた熱気を考えると、神のみぞ知るとしか言えない」

 −−ところで、3月のチベット騒乱をどうみている

 「まずそもそもの問題だが、チベットで何が起きたのかを検証する独立した調査は行われていない。中国側はチベット人のデモが暴力化したので、合法的な処理に出たとしている。中国政府は(軽武装の治安部隊である)人民武装警察が対処し、人民解放軍は動員していないという。これが中国側の言い分だ。

 別の見方では、ゴルムドとラサを結ぶ青蔵鉄道の建設が、チベット側の問題を深めた側面もある。中国人(漢民族)によるホテル、商店など商業活動が増加し、ラサを一変させてしまったというものだ。チベット人は憤慨し、反中国デモをかけたところが、中国からガツンとやられたという見方だ。このほかの見方もできるが、中国が調査団を受け入れることだけはないだろう」

 −−ブッシュ米大統領は、依然として北京五輪への出席方針を崩さない

 「スポーツ行事としての五輪参加という建前だ。政治的な意味はもちろんあるのだが、ないことになっている。報道官の発言内容などを聞いていると、米政府は懸念と同時に中国の進歩になお期待を抱いているようだ。労働者の権利がちゃんと保障される新法がある日、制定されるといった具合にね。だから、チベットでこれ以上の暴力が起きなければ、大統領は既定方針のまま動くことになるだろう」

 −−米側はチベット仏教の最高指導者ダライ・ラマ14世との対話を中国に促している。しかし、議会調査局の報告書では、中国は72歳のダライ・ラマが死去するのを待って時間を引き延ばしていると分析するが

 「多分その通りだろう。同時に、中国は自己の立場を正当化する政治宣伝を大量に行っている。北京にチベット問題を扱う博物館を建てるという報道をみたが、これなどが宣伝の典型だ。水面下のチャンネルでは中国と亡命政府は接触している。ダライ・ラマ自身ではなく、高位級代表との対話については、対話の是非や実現の時期について、中国内部での検討がさらに必要なようだ」

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ワシントンの自宅でインタビューに応じるジェームズ・リリー元大使(山本秀也撮影)
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