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【グローバルインタビュー】広がり続ける中国の排外主義 米国のジェームズ・リリー元駐中国大使 (1/4ページ)

2008.4.27 15:44
このニュースのトピックスグローバルインタビュー
ワシントンの自宅でインタビューに応じるジェームズ・リリー元大使(山本秀也撮影)ワシントンの自宅でインタビューに応じるジェームズ・リリー元大使(山本秀也撮影)

 チベット騒乱への弾圧に端を発した北京五輪への逆風は世界各地で高まる。米中央情報局(CIA)出身で中国専門家のジェームズ・リリー元中国大使(80)が、産経新聞に問題の核心を語った。(ワシントン 山本秀也)

 −−聖火リレーを取り巻く中国人留学生らは、「愛国主義」にひどくこだわっている

 「名誉を欠いた愛国主義を民族主義ともいう。こうした民族主義は長く中国に横たわってきた。ベオグラードの中国大使館誤爆事件などでは、米国も標的となった。あのようなデモの様子は、文化大革命(1966−76年)を思いだす」

 −−米デューク大学の中国人女子学生が、親中、親チベット両派の仲立ちをしようとしたら、中国国内を含めて激しい非難をぶつけられた

 「悲しむべきことだ。バンコクでの聖火リレーの写真をみたが、黄色いシャツ姿の親中派のデモが目についた。中国の少数民族問題に対して東南アジアが敏感であることを考えれば、タイが本当に満足したとは思えない。民族主義的な動きは、ホスト国の懸念を招くだけだ。

 実は誰もが分かっていることだが、あのような民族主義は政府自らにも向かってきかねない。『民主と科学』を信じ、ベルサイユ体制に異を唱えた1919年の五四運動などもその例だ」

 −−デモに参加する中国の青年層は、江沢民政権が進めた「愛国主義教育」にどっぷり漬かった世代だ

 「青年層に中国の屈辱的な歴史解釈を植え付け、民族主義的なリアクションをあおり立てたのは、まさにこうした教育システムの所産だ。どこの国にも排外主義的なものはある。だが、中国の場合はあまりに強く、広がりを続けている。もはやそれを乗り越えるべきなのに、教科書にはいまだにそんな話が載っている」

 −−米政府も中国の教科書を調べたことがあった

 「もちろんだ。朝鮮戦争に関する解釈など、正確なものとは言い難い。反英、反独、反仏、反日、反米…ともかく反外国だ」

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ワシントンの自宅でインタビューに応じるジェームズ・リリー元大使(山本秀也撮影)
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