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北朝鮮はシリアの核開発に協力していた 米政府、証拠公表

2008.4.25 19:20
このニュースのトピックス中東

 【ワシントン=有元隆志】米政府は24日、昨年9月にイスラエル軍が空爆したシリアの施設はプルトニウム製造を目的とした原子炉だったとするとともに、「北朝鮮がシリアの核活動を支援していたと確信する」との声明を発表した。ブッシュ政権が北朝鮮とシリアの核協力の存在を確認したのは初めて。北朝鮮の核拡散活動の実態が明らかになったことで、核問題をめぐる6カ国協議の行方にも影響を与えそうだ。

 声明は破壊された原子炉について、「平和目的ではなかったと信じるに足る十分な理由がある」とし、核兵器開発が目的だったと断定した。そのうえで、北朝鮮の核拡散活動阻止には、「厳格な検証の仕組み」を作りあげることが必要と強調した。

 米中央情報局(CIA)の説明によると、北朝鮮とシリアの核開発協力が始まったのは1997年。2001年からシリア東部アル・キバル近くの渓谷地帯で原子炉の建設が始まった。CIAは同施設と北朝鮮の寧辺にある実験用黒鉛減速炉を比較。建物や炉心部分に類似点が多いとしたうえで、「この35年間で、同じ構造の黒鉛減速ガス冷却炉を製造しているのは北朝鮮しかない」と指摘した。

 また、寧辺の核施設から北朝鮮の科学者がたびたびシリアの施設を訪れていたとし、寧辺の核開発責任者がシリアの原子力委員会のトップと並んだ写真も公開した。英紙フィナンシャル・タイムズによると、科学者はチョン・チブという名前で、6カ国協議にも出席していた。

 同高官によると、空爆直前の昨年8月時点で原子炉は稼働目前で、米政府は外交的解決とともに軍事力の行使も検討した。イスラエルはこれに、「いまそこに存在する脅威」と認識し、空爆に踏み切ったという。

 同高官は北朝鮮の支援の理由について「現金だ」と述べ、資金獲得目的との見方を示した。

 CIAは施設や北朝鮮科学者の写真がいつ、だれによって撮影されたかは明らかにしていない。ペリーノ大統領報道官はシリアが原子炉の建設を国際原子力機関(IAEA)に通知しなかっただけでなく、原子炉が破壊された後、直ちに隠蔽(いんぺい)工作を行ったとして非難。シリアに核開発の説明を求めた。

 シリアのイマド・ムスタファ駐米大使はCNNテレビに出演し、「空想にすぎない」と否定した。

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