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シリア核施設の写真公表 北施設に酷似 米情報当局

2008.4.25 10:18
このニュースのトピックス北朝鮮核問題
イスラエルの爆撃が行われたとされるシリアの施設。左が爆撃前の昨年8月5日のもので右は爆撃後の昨年10月24日の写真(AP)イスラエルの爆撃が行われたとされるシリアの施設。左が爆撃前の昨年8月5日のもので右は爆撃後の昨年10月24日の写真(AP)

 【ワシントン=有元隆志】米政府は24日、昨年9月にイスラエル軍が空爆したシリア東部の核施設や、シリアを訪れた北朝鮮科学者の写真などを公表した。破壊された原子炉は北朝鮮の寧辺にある実験用黒鉛減速炉に似ているとし、昨年8月の段階で完成間近だったという。

 米情報当局は「北朝鮮だけが過去35年間、このタイプの原子炉を建設してきた」と指摘。2001年以降、寧辺の核施設から北朝鮮の科学者がたびたびシリアを訪れたとし、北朝鮮の支援によって建設された核施設であると強調した。

 シリア人の横に立つ北朝鮮科学者の写真も公開された。英紙フィナンシャル・タイムズによると、この科学者はチョン・チブという名前で、核問題をめぐる6カ国協議にも出席していたという。

 米情報当局は施設や北朝鮮科学者の写真がいつ、だれによって撮影されたかは明らかにしていない。

 ペリーノ大統領報道官は声明で、シリアが原子炉の建設を国際原子力機関(IAEA)に通知しなかっただけでなく、原子炉が破壊された後、直ちに隠ぺい工作を行ったとして非難。シリアに対し、核活動について説明するよう求めた。

 シリアのイマド・ムスタファ駐米大使はCNNテレビに出演し、原子炉とする米政府の説明について、「空想にすぎない。この政権は他の国の大量破壊兵器についてもでっちあげてきた」と否定した。

 米情報当局は公表に先立って、上下両院の軍事委員会や外交委員会のメンバーらに非公開で説明した。

 バイデン上院外交委員長(民主)は報告を受け、北朝鮮との交渉は継続すべきとしつつも、「北朝鮮が拡散をしていないとの確認できない限り、米国は制裁を解除すべきではない」と述べ、早期のテロ支援国家指定解除には反対する考えを示した。

 北朝鮮は核計画の申告を近く行う予定となっているが、見返りにテロ支援国家の指定解除と対敵通商法の適用終了を求めている。米政府は8日に行われたシンガポールでの北朝鮮との協議で、ウラン濃縮や拡散疑惑に関しては、プルトニウムによる核計画とは別文書にし、非公開にすることで暫定合意に達したとみられている。

 米政府が北朝鮮とシリアの核協力に関する情報を公式声明で確認したのは初めて。これまで空爆についてイスラエル、米政府ともに沈黙を守ってきた。

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イスラエルの爆撃が行われたとされるシリアの施設。左が爆撃前の昨年8月5日のもので右は爆撃後の昨年10月24日の写真(AP)
24日、米中央情報局(CIA)が公表した撮影日時不明のシリアの施設の写真(AP)

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