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米大統領、「新冷戦」回避で関係に区切り MD配備は粛々と推進 (1/2ページ)
このニュースのトピックス:ロシア・CIS
【ワシントン=山本秀也】黒海沿岸のソチで行われた米露首脳会談後、ブッシュ米大統領は「両国関係は冷戦の排除に多大な時間を費やしたが、いまや終結を見たのだ」と語り、「戦略枠組み宣言」の合意を高く評価した。東欧へのミサイル防衛(MD)配備をめぐる米露の対立は、「核の恐怖」という冷戦の再来を思わせる域に達していたが、任期切れを来年1月に控えたブッシュ大統領にすれば、「宣言」によりMDなど米露対立の先鋭化を包み込むことで、次期政権に「新冷戦」を置きみやげにすることを避けた形だ。
「冷戦」の再燃問題について、ブッシュ大統領は共同記者会見で同時に、「問題は冷戦を過去のものにすることができるかどうかだ」とも発言。米露双方で、両国がすでに新冷戦に踏み込んだと考える安保専門家らがいることを認めざるを得なかった。
ロシアを「敵ではない」と定義して、プーチン政権と向き合ってきたブッシュ大統領だが、イラク戦争、コソボ独立、北大西洋条約機構(NATO)の東方拡大など、戦略問題で米露の溝は広がる一方だった。この日まとまった「宣言」も、米側にすれば対露関係で対立が先鋭化した戦略問題について、次期政権を含めて継続的に対話することを述べたに過ぎない。