チャビン遺跡では、紀元前9世紀ごろの石像が残されている。日本の道祖神のような素朴さだが、よく見ると中央の人物が男性であることが分かる。幻覚症状を起こすサン・ペドロ(サボテンの一種)を常用しつつ、農閑期には神殿や石像づくりにたずさわった古代ペルー人の作品の一つとみていいだろう。だが、近年の異常気象は、現代に語りかけるこうした遺産も消滅の危機に追い込む恐れがある。