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クリントン氏、米政府の弱腰を批判 チベット問題

2008.3.26 10:08
このニュースのトピックスチベット

 【ワシントン=山本秀也】チベット仏教僧らへの中国当局の弾圧について、米民主党の大統領候補指名をめざすヒラリー・クリントン上院議員は25日、ブッシュ政権に対し「もっと強い姿勢」で中国に米政府の見解を伝えるよう要求した。フランスのサルコジ大統領が北京五輪への不参加も示唆するなか、米政府の対中姿勢を“弱腰”とみる米世論の不満を踏まえた発言だが、クリントン氏自身も、五輪ボイコットの是非には言及を避けた。

 ペンシルベニア州グリーンズバーグでの遊説で、クリントン氏は「チベットの現状は深刻であり、これが中国政府の対応パターンだ」と批判。チベットの人権や信仰文化の保全を求める米政府の考えについて、中国側に伝えるタイミングを五輪開催まで待つ必要はないとして、ブッシュ政権により強い交渉姿勢を求めた。

 ただ、ブッシュ大統領の大会出席の是非や米国チームの五輪参加ボイコットといった問題に関しては、現在は意見を持ち合わせないと述べるにとどまった。

 クリントン氏のほか、民主党のオバマ上院議員、共和党のマケイン上院議員は、チベット情勢をめぐり、中国政府を批判する声明を相次ぎ発表している。

 米政府は、中国の治安当局による実力行使を批判し、チベット仏教の最高指導者ダライ・ラマ14世と中国首脳の直接対話を促す半面、中国政府にとり最大の痛手となる五輪ボイコットには踏み込んでいない。

 こうしたなか、中国の周文重駐米大使は25日、米国内の批判を踏まえ、「人民は信仰の権利を有してはいるが、(チベットの現状は)信仰の自由といった問題ではない」と発言。「チベットで起きていることは、法と秩序の問題だ」と述べ、米側の批判をはねつける強硬姿勢を示した。

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