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米大統領選『票流底流』 ミレニアル世代が躍動 (1/3ページ)
■失望から希望へ
ロサンゼルスの映像関連会社で実習生をしているジェニファー・ジェフリーさん(25)は4年前の前回大統領選を、「ただの傍観者だった」と振り返る。
米東部の保守的家庭で育ったものの、入学したボストンの大学はリベラル一色だった。イラク戦争をめぐる賛否や、親ブッシュ(大統領)、反ブッシュ派に割れた空気に嫌気がさして、消費者問題運動家、ラルフ・ネーダー氏に投票した。
唯一、心を動かされたのが、「保守の米国もリベラルの米国もない。ただ米合衆国があるのみ」と理念をうたった、2004年7月の民主党全国大会でのバラク・オバマ氏(当時イリノイ州議会上院議員)の基調演説だった。
黒人を父に白人を母に持ち、幼少期をイスラム教国で過ごし、身に多様性を帯びた彼そのものに、「融和が体現されている」と、ジェフリーさんは指摘する。
4年後の今、同世代の友人と有権者登録呼びかけや集会の手伝いなどで、「ようやく現れた自分たちの指導者」オバマ上院議員の支援に駆け回る毎日だ。
■融和好むネット世代
「ミレニアルズ」−。1980年以降に生まれ2000年前後に選挙権を得たジェフリーさんらの世代である。4200万人と、ヒラリー・クリントン上院議員のベビーブーマー世代よりも100万人多く、全米有権者の20%を占める。
最新の調査で3分の2が民主党支持と回答、過去40年間で初めて同党支持が優勢になった世代とされる。実際、2月末までの同党予備選・党員集会に参加した18〜29歳の有権者は230万人で、前回大統領選の同時期の1・7倍となった。
米政治評論家、ディック・モリス氏はミレニアルズを「成人もしくは10代の時に米中枢同時テロと、続くイラク戦争を政治の帰結として目撃、衝撃を受けた世代」と定義する。「公生活は私生活と考える」(モリス氏)政治意識の高いこの世代が、担ぎたい指導者を見いだし、なだれを打って候補者選びに身を投じた。

