ニュース: 国際 RSS feed
【正論】米大統領選挙 レーガンの遺産を受け継ぐ 杏林大学客員教授・田久保忠衛 (1/3ページ)
このニュースのトピックス:正論
対日、東アジア外交不安な民主候補
≪マケインのバックボーン≫
米大統領選挙の候補者選びは、4年ごとのお祭り騒ぎの中でも今回はとりわけ熱気を孕んで展開され、どうやら共和党のマケイン候補と民主党のオバマ、クリントン両候補のいずれかが11月に一騎打ちを演じる様相を呈してきた。日本に限ったことではないが、何となく次期米政権は民主党で、米国史上初の黒人あるいは女性大統領を期待するような雰囲気が漂い始めているように見受ける。
ただ、冷戦を崩壊させるうえで偉大な役を演じたのは共和党のレーガン大統領であり、1981年の彼の政権発足以後、民主党政権はクリントンの8年だけで、あとは共和党が政権を維持する。それを貫く「レーガン保守主義」を見逃してはいささか均衡を欠く見方になると思う。共和党の指名獲得を確実なものにしたマケイン候補は党内保守派グループの保守政治行動会議(CPAC)で、党を一本にまとめるのはイラク戦争と国際テロリストによる脅威だと述べた。
その際、自身が尊敬するレーガンの「政党は基本となる信条を代表するもので、議席の増とか政治的な便宜のための妥協はいけない」との言葉を引用した。カンザス州でマケイン候補に圧勝したハッカビー候補は自らを1976年の大統領予備選でフォード大統領に敗れたときのレーガンになぞらえ、「当時の彼は党の異端だったが、いま人々はロナルド・レーガンを敬愛している」と述べて大きな拍手を得ている。

