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【正論】米大統領選挙 ヒスパニックを取り込むのは 同志社大学教授・村田晃嗣 (1/3ページ)

2008.2.14 03:20
このニュースのトピックス米国

民主・共和とも「無党派」層が焦点

 ≪70歳代指名も史上初≫

 予想外の連続とはこのことであろう。

 米大統領選挙の展開である。

 2月5日スーパー・チューズデーで、ヒラリー・クリントン上院議員が民主党の大統領候補指名を確実にするだろうと、昨年暮れごろには広く信じられていた。ところが、バラク・オバマ上院議員の急速な追い上げに遭い、スーパー・チューズデーを経てもほぼ互角の状態のままである。8月下旬の民主党大会に向けて、今後も激戦が展開されるであろう。

 他方で、共和党はルドルフ・ジュリアーニ前ニューヨーク市長が優勢で、ブッシュ政権のイラク政策を強く支持するジョン・マケイン上院議員にはまず可能性はないとみられていた。しかし、周知のように、ジュリアーニ氏が早々に脱落して、ミット・ロムニー前マサチューセッツ州知事も撤退表明した今、マケイン上院議員が共和党の大統領指名を獲得することは、ほぼ確実になっている。

 このように、今回の大統領選挙は予想外の連続であるのみならず、前例のない候補者ばかりが残っている。それぞれ指名獲得を果たせば、ヒラリーは女性初、オバマは黒人初、そして、マケインは70歳代初ということになる。アメリカ史上、選挙権の獲得では黒人が南北戦争後の1870年、女性が第一次世界大戦後の1920年と、黒人が半世紀も先んじている。大統領の座をめぐっては、どちらが先になるであろうか。

 先の読めない選挙戦だが、あえて二、三の指摘を試みよう。

 まず、民主党では、黒人がオバマ候補に投票する傾向にあるのは当然として、人口増大傾向にあるヒスパニック系にはヒラリー支持が多い。この人種の分裂傾向を統合できるかどうかが、本選挙での民主党候補者の勝敗を大きく左右しよう。ヒスパニック系の中には、黒人の民主党候補に投票するより、白人の共和党候補を支持するほうがましだ、と考える者も出てくるだろうからである。

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