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【早読み/先読み アメリカ新刊】ヒラリーはどんな政治を行うのか (3/4ページ)
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ビルは会長、ヒラリーは最高経営責任者
筆者は、ヒラリーには若いころから壮大な野心があったからだと見る。そのためには人間的な感情などちっぽけなものでしかないといった哲学があるというのだ。エール大学法科大学院でビルに会ったときから、「この男を大統領にする」と決意していたふしがあるという。親密な関係になったある日、ヒラリーは女友達に、「私、彼を絶対に大統領にしてみるわ」と言い切っていた。
その後ビルは78年にアーカンソー州知事選に出馬して当選、その後、3期勤めた後、92年には大統領選に立候補して見事、当選。96年には再選される。
ビルの浮気癖は州知事当時からいわば日常茶飯事。モニカ嬢との不倫をめぐって共和党は一時弾劾の動きすら見せる。そして中でヒラリーは良妻賢母の役を演じるのだが、実は「ふたりにとっての結婚は通常のものではなく、政治をともに共有するための手段でしかなかった」と筆者は指摘する。クリントン政権の2期8年間、ファースト・レディーとしてのヒラリーは歴代のファースト・レディーとは大きく異なった。「ヒラリーの存在はクリントンにとっては、ジョン・F・ケネディにとっての実弟ロバートのような存在だった」というのだ。
政略面で政策面でクリントンは困ったときにはつねにヒラリーに相談し、結論を出していたからだ。その意味では、普通の夫婦ではなかった。政治に対する飽くなき野望をともに達成させるための同志であり、その目的のためにはビルが不倫をしようとどうしようと、ヒラリーには関係のないことだったというわけだ。筆者は、「クリントン政権はどちらが大統領になろうとも、自分たちの政治理念、政策を実現させるためのクリントン株式会社(Clinton Inc.)であり続ける」と言い切る。

